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トラック カーゴ デッキ システム(TCDS)

~ 物流の未来を変える、環境負荷の少ない、次世代のトラックの荷台の床 ~

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  トラックカーゴデッキシステム(TCDS)とは、次世代のトラックの荷台の床。sai-BRAND社の提案する樹脂とアルミで作られたハイブリッドのトラック荷台の床です。

 従来の床は、アピトンの無垢材やアカシアの集成材など南洋材がほとんどですが、環境保護のために伐採が制限されており、需給が逼迫しています。このため 年々価格が高騰し、高品質なものは入手しにくくなっており、一般的に流通しているものはその品質も低下しています。芯材と辺材では強度も異なり品質が安定 しないのですが、需給が逼迫しているので選んでいる余地はありません。また従来は十分な乾燥をさせた上で使用していたので、架装後の反りなどは見られませ んでしたが、現在では材料が少ないので乾燥しきる前に使用せざるを得ない状況のようです。特にフィンガージョイントと言われる接合部は以前は3~4m毎に あって、床の架装をする上でそれほど大きな影響はありませんでしたが、現在は1.5~2mで接続されており、フィンガージョイント部を横根太上に持ってく ることができず、根太間に配置せざるを得ない状況です。つまり床の強度は明らかに以前よりも低下していると言えます。また木製床が劣化した場合、腐りやさ さくれなどが発生し、そのための張り替えも発生します。 それから、製品やパレットとの擦れによって細かな木くずが発生します。これらの木くずは製品に付着して倉庫内や施設内に侵入するため、製品を汚したり混入 したりと、品質管理の上でも問題が発生しています。よりクリーンな物流を行う企業では、倉庫内に空調設備を整えていますが、木くずは軽い上に繊維質なの で、空調のメンテナンスにもコストがかかり厄介者扱いされています。このためパレットはプラスティック、トラックの荷台は金属の床の指定を出すところが増 えてきています。

 トラックカーゴデッキシステムは、アルミフレームと樹脂を使用したハイブリッドの床で、これを組み合わせることにより強度と耐久性を実現しました。軽量 で強く、腐りやささくれとは無縁で、酸やアルカリにも耐えます。また水分を吸収しないために、表面から液体が染み込むことが無く、濡れや汚れに強いのも特 色です。水で丸洗いすることさえ可能です。さらに、リサイクルが可能で二酸化炭素排出削減に貢献でき、環境に優しいと言えるでしょう。 

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これは劣化したトラックの荷台です。腐り、ささくれ、釘の頭が飛び出しています。場合によっては床に穴が空いていることもあります。木製の床は使用の過程において水分の影響を受けることによって、このように劣化していきます。このようになった場合、床の張り替えという作業が発生しますが、高騰する木材の影響で補修コストは年々上がる一方です。また張り替えに使用される木材も品質が安定していません。特に需給バランスがタイトになってくると品質のばらつきが大きくなります。