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使用事例

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東京都江戸川区の彦新運輸様では、大手鉄鋼会社の自動車部品を輸送しています。この自動車部品は錆び防止のための防錆油を塗布した状態で輸送するため、荷台の床に油が垂れます。このため他の荷物を積むことができず、効率の悪い輸送をせざるを得ませんでした。また環境保護の点から垂れた防錆油の回収を行う必要がありました。 鉄板やステンレスなどの金属の床では油の問題はクリアできますが、水濡れで滑って危ない上に積載重量が減る。また、金属の床は逆にそれ自身が積み荷を選んでしまう。

TCDSに変更することにより、床に垂れた油は溝を伝ってドレンパイプへ。そこで油を回収するという仕組みを床に持たせることができました。また床が丸洗いできるため、高圧洗浄機などで洗い、エアガンで水気を吹き飛ばすとすぐに乾きます。汚れた床を簡単にきれいな状態に戻すことができるため、他の荷物の輸送の対応も可能になりました。 積載重量を確保した上で、これらの課題を克服することに成功したのです。

この事例は、荷主様に対して環境対策を提案できるだけでは無く、輸送の効率化や収益性の向上にも繋がります。

sai-BRANDのトラックカーゴデッキシステム(TCDS)とランドマスターは、物流企業を応援しています。

 

必要な床材の計算方法

・床のサイズが長さ9.6mで幅2.4mの大型車、床の厚さをTCDSの23mmにした場合。

床板LM-100×20Sの長さ3300は幅が10cmですので横に24列、長さは3本つなぎになるので、24本×3で72本。レールブラケットは両端は使わないので23列、長さは床材同様3本つなぎになりますのでLM-20ABが69本になります。ビスは根太の材質によって変わりますが、金属根太の場合はTG6-65Sを使用します。横根太のピッチによって本数が変わりますが横根太本数が30本であれば、これとレールブラケットの列数に対して1カ所で固定していきますから、この場合は23列でビスの本数は単純に計算して690本になります。また床単体の重量計算も可能です。

TCDSの取付作業は、難しいものではありません。
センターを決め、中心となるリバースウッドを貼り付けたら、車両外側に向けて順番にレールブラケットとリバースウッドを組み合わせながら貼り付けていくだけです。レールブラケットの接合部やリバースウッドの接合部を横根太上に配置する必要はありますが、基本的には木製の床での架装と大きな違いはありません。アルミブラケットやリバースウッドの接合部は、隣り合う部材と互い違いにする必要はありますが、これも従来の木製床の貼り付け要領と変わりません。リバースウッドは温度が下がることによって縮みが発生します。このため架装時には最長2mまでの長さに制限させていただいています。また気温が上昇することによる素材の熱膨張は、レールブラケットによって拘束されるため、膨張による変形はほとんど見られません。木材床との大きな違いはここで、従来見られた反りやたわみが発生することはありません。床材の裁断は、木工用の道具が使用できます。電動ノコやカンナは普通に使用できます。スタンションや丸カンの取付も可能です。これらは文章にすると長くなりますので、口頭でお伝えしています。 

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TCDS施工要領書.pdf
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