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チタンアクスルシャフトの性能

チタンアクスルシャフト.jpg

何の変哲も無いただの金属の棒。見た目はノーマルとほとんど何も変わらない。
だが知っている人は、シャフトがフロントフォークから少しだけ飛び出ているのを見て、ノーマルと違うものに取り替えてられていると気づくだろう。
そしてこの製品クオリティを見て欲しい。わずかに飛び出しているこの部分からも、チタンアクスルシャフトの品質の高さが伺える。
ある宇宙航空産業の専門家をして「この品質は!」と驚かせたほどの製品なのである。
ただの金属の棒は、しかし走らせ始めると様相が一変する。 驚くほど接地感が高く、乗りやすいのだ。

走り始めは軽快。最初の曲がり角で気づく。明らかにバネ下が軽く、軽快な乗り心地で気むずかしさが無くなっている。
乗り心地の良さとブレーキの効き。何よりもフロント回りがしっかりと仕事を始め、車体をきちんとまっすぐに走らせようとする。
軽く車線変更をしてみると、あまりにピタッとくるのに驚く。軽快で、しかし軽すぎない収まり。無駄な動きは無い。
車体全体がピシッと一発で決まる気持ちの良さ。車体が思った通りに動き、フロント周りが思った通りの位置できれいに決まる。

走行中は路面の状況が手に取るようにわかる。
それは決して粗さや硬さを感じるものでは無く、上質なサスペンションに取り替えたような、滑らかでわかりやすいもの。
必要な情報はきちんとライダーに伝え、必要の無い情報はきれいにオブラートに包む。
これが独特のしなやかな乗り心地にも影響し、さらに疲労を軽減させる。そしてこの独特な感覚に包まれたまま、
今度は路面の荒れをものともせず、絶大な安心感の中でコーナリングが始まる。

いつものようにバンクさせると、驚くほどのバンクスピードで思った通りの角度に落ち着く。
最初はその速度に戸惑うがすぐに慣れる。靴のつま先をするようなバンク角でも安心していられるどころか余裕すら感じる。
そのような状態で荒れた路面を迎えても不安は無い。ライン変更さえもできるほどの安心感は、コーナリングのポテンシャルを確実に上げている。
速く走るライダーには限界域での扱いやすさを、安全に走るライダーにはさらなる余裕を与える。
そしてそのいずれのライダーにも与えてくれるのが、ノーマルを遙かに超えたライディングの喜びと楽しさである。
これはもう言葉では言い表せない。

速く走るためだけのものでは無く、快適さがそこにある。絶対性能の向上だけでは無く、体感性能の向上を実現している。
日常の走行範囲において、それは安全性と安心感をもたらし、気持ちの良いライディングを実現する。
軽快でしなやか、あたかも第二のサスペンションがそこに介在しているかのような乗り心地、強靱なバネで作られた足、たとえはたくさんある。
しかし、実際に試してみるとわかるが、絶大な安心感の中でどこまでも曲がっていくような感覚は、空恐ろしくなってくるくらいだ。
しかし求めている性能は極限でのものではありません。あくまでも上質な乗りやすさ。

ただの金属の棒ではあるが、それは魔法の金属の棒なのだ。