明けましておめでとうございます

2020年、新たな一年が始まりました。昨年は創業から10年目の節目に当たる年でした。当社のオービトロン製品はほぼ完成の域に達し、新たなアイデアで新製品を発売することもできました。しかしながら昨年の年頭のご挨拶で表明した「生命科学における新分野の製品開発」においては、うまく進まずに停滞していました。車両の部品の事業は良い結果となりましたが、前半は苦戦の連続でした。物流事業は新たなシステムに変更し、当社の関与を減らすことで効率化を図りました。中古商用車の事業は、ポリシーとして業務の拡大は行っていませんが、取り扱い台数が激減し、苦戦しました。

世の中の経済は、米国株も日本株も昨年一年間は好調で、国内では海外と取引のある大手企業を中心に好景気と言われていました。事実、昨年のボーナスに関しては前年以上というところが多く、決算の内容も景気の好調を反映した内容でした。その一方で国内景気は消費税の増税前から低調で、一般消費者向けの商品に関しては、伸び悩んだところが多かったでしょう。政府発表の景況感も、秋以降、悪くなってきています。米国と中国の貿易戦争、史上最悪の日韓関係も、更にネガティブなムードを作り出したと思います。今年は東京オリンピックが開催される年ですが、そのオリンピック以前に景気の沈滞ムードは出てくると考えています。特に米国と日本の経済はリセッションの可能性が高いと考えています。そういった中で、この11年目をどう取り組んでいけばよいのか、当社も難しい舵取りを迫られそうです。

創業から11年目となった今年は、オービトロン製品の自動車分野での拡販と、電子機器や音響機器、工作機械関連などの市場の開拓を行います。研究開発では、去年一年間できなかった生命科学への転用を進めていきます。またここ数年取り組んできた事が一昨年辺りから成果として出るようになりました。まだ詳しくはお話しできませんが、今年はその発表の時期だと考えています。

当社は小さな小さな会社です。世の中を便利でワクワクするような楽しい世界にすることをミッションに掲げ、新しいアイデアや新しい技術を研究しています。それは創業当時から変わっていません。今年もお客様やお取引先様からのご指導ご鞭撻を賜りながら、信念を持って取り組んで参ります。

 

2020年元旦

代表取締役 金光利久