性能評価 オービトロン フリクションスリーシステム パワーモジュール GーSPEC

以前はM4GLi、M8GLi、G16GLi、S20GLi、X20GLiと5種類がラインナップされていたオービトロン フリクションフリーシステム パワーモジュールの高性能バージョン。 次に説明するある事情によって製造の継続が出来なくなったために廃盤になり、新しくR20 GーSPEC、G16 GーSPEC、M10 GーSPECの3種類がラインナップされました。ご購入を検討されていた方が気になるのは、おそらく性質や性能の違いでは無いでしょうか。

オービトロン フリクションフリーシステム パワーモジュールで使用されている金属は、発生したエネルギーから更に大きなエネルギーに変換するための機能材で、パワーモジュールという装置の性能を左右する重要な素材です。 当社においては試験品を区別するために、GLiに使う金属はA、GーSPECに使う金属はB、もう一つのAに近い金属はCとしています。 パワーモジュールGLiモデルでは、M2、M4、M8の一般モデルを超える性能を発揮するために、開発段階であった特殊なA金属板を機能材として使用していました。 しかし、この金属板の開発メーカーが大手金属メーカーに吸収され、事業の再構築をしていく上で、使用していた金属板の継続開発が続けられなくなりました。 代替金属は早くに見つかり、1つのB金属は写真のパワーモジュールGーSPECに採用され、C金属はテストを継続しています。

面白いのはその特性で、オービトロン フリクションフリーシステム パワーモジュールGーSPECに採用されたB金属では、低回転域から高回転域までとてもスムーズで洗練されたエンジンになることです。 一方で旧GLiモデルで使用されていたA金属ともう1つのC金属は、伸びやかな特性では無いもののダイナミックでワイルドな特性が出ています。

そこでM8クラスの試験品とG16クラスの試験品を、A、B、Cの金属で作り、あるオートバイレーシングライダーに預けました。 テストそのものが非公式であるために、今回はそのデータの公表が出来ませんが、フィーリングに関しては先ほどの評価の通りです。 また1000ccエンジンで300km/hの速度を出すマシンですが、オービトロン フリクションフリーシステム パワーモジュールG16装着後は、どのモデルでも最高速の領域で2km/hの速度の向上が確認できました。 ライダーの評価としては、旧GLiモデルを凌駕しています。

当社としてはこのデータを取るため、後日高速サーキットと言われるコースにおいて、改めて性能テストを行う予定です。

 

☆オービトロン フリクションフリーシステムとは、車やオートバイなどに発生している静電気を中和・除去し、走行時のフリクションを減少させる仕組みです。

☆パワーモジュールとは、オービトロン フリクションフリーシステムの仕組みを装置内に持ち、バッテリーのマイナスターミナルに端子を接続することによって、車体にエネルギーを送り込み、フリクションを減少させる装置です。表示されている品番は、その記号や数値で性能を表します。