新しいオービトロンは何が変わったのか その1

オービトロン マイクロリアクターM1とG1が発売されました。このあとパワーエミッター、HFMD、フェライトコア、マイクロリアクターM-X、G-X、F-X、エアバルブキャップと発売が続きます。今回のビッグモデルチェンジで何がどう変わったのか、その内容とスペックについてお話ししていきます。

今回の開発のスタートは、2021年の秋でした。開発は今迄にないくらい速いスピードで進みました。実は開発に行き詰まり感がで始めたこともあり、より性能を向上させるためには何か発想の転換が必要ではないかと考えていました。この新しいオービトロンは、ふと思いついたある閃きからスタートしたのです。マテリアルはそのままに、バインダーを変更することです。従来のバインダーももちろん性能を向上させるために重要な機能を持っていましたが、ある欠点を持っていました。閃きから生まれたアイデアは、その欠点を補い、更に能力の向上が期待できました。しかしその機能を持つバインダーの種類が非常に少なく、また高価です。目的に合うバインダーを何種類も取り寄せて基本性能をテストしました。候補として残ったいくつかのバインダーに対し、マテリアルを分散混合し、試験しました。

使用する金属板もそうです。いくつかの種類を取り寄せた上で、試験製造したオービトロン マテリアルを塗布し、走行テストしましたが、その結果で今回の金属板を決定しています。

ところが新しいオービトロン マテリアルは速乾性であるために、取り扱いが非常に難しい。塗布しているところからすぐに乾燥していきます。また金属板への定着性も最悪で、乾燥したところから剥がれていくのです。性能は良かったが、加工性が悪く、これでは製品として仕上げても性能が安定しません。そこでこの金属板に下地処理を施すことにしました。この下地処理もいくつかの手法を試みました。更に下地処理したものに対してある薬剤を使うことによって、オービトロン マテリアルがきれいに定着するようになりました。

さてこうなると、従来のマテリアルで良いのかどうか疑問が湧いてきます。ベストだと思っていたマテリアルですが、実はそうではありませんでした。素材の組み合わせを変更し、配合を変え、テストを繰り返します。また、素材そのものも見直しました。更に最先端の化合物への入れ替え、追加も行いました。新しいマテリアルのいくつかは、日本では入手不能で、米国の化学薬品メーカーから取り寄せをしています。とても高価なものですが、新しいオービトロンには欠かせないものです。円安の今、追い打ちをかけるように調達コストが跳ね上がっていますが、効果を上げるために必要なものです。

こうしてマイクロリアクターの基本骨格が出来上がるわけですが、ここから更に改善です。コアの構造を見直すことで省略できるものが出てきました。作用の仕組みや金属板、マテリアルが変わったことで構造が変更できたのです。筐体に多くの枚数のコアを入れる事ができます。また従来よりも面積を増やすことができました。ケーブルはMクラスのパワーモジュールでは12AWGを使用していましたが、マイクロリアクターではMクラスでも極太の8AWGを採用しています。太さに拘る理由は、エネルギーの伝達効率です。将来的には良質な銅を使い、-Xのプレミアムモデル用にオリジナルの電線を作りたいと考えていますが、残念ながら現状では銅の価格が高騰しており、新規の受注は受け付けていません。これはルートが見つかりましたので、近い将来必ず実現させます。

このコアを包むフィルムも多くの実験をしました。わかったのは特定の性能をうたった製品だけを集めてきたにもかかわらず、多くの製品にその性能が無かったことです。そしてその性能を持ったフィルムで包み、コアとケーブルをどのように接続していくかですが、これもエネルギー伝達効率を上げる接続方法を選択しています。作業は手間ですが、接続強度が出るのと効率が上がることが実証されました。

そして最後にエネルギーを押し出す装置です。この装置は品質や能力の向上も図っていますが、実はあることで能力が落ちることがわかりました。この能力はできるだけ下げたくないので、蓋を閉める前の工程は今迄と変更しています。この装置は、スタンダードモデルでは一般市販品を使っていますが、M-X、G-X、F-Xの-X系プレミアムモデルでは、きっちりサイズを合わせた高性能版の特注品を使います。現在、プレミアムモデルの生産ができていないのは、この部品の納期が遅れているからです。

機密保持の関係で、奥歯にものが挟まった様な内容になってしまいましたが、今回はここまで。次回は個別の製品について解説していきます。また、従来品とどのように効果が違うのかも。

 

 

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