オービトロン マイクロリアクターで使う端子の話

マイクロリアクターで使用する端子には2種類があります

大きく分けると2種類の系所があります。左は丸形と呼んでいますが、クローズエンドタイプです。右はクワ型とかY形とか先割れ型とかいわれています。ここでは丸形とY形と呼びましょう。これ以外には素材の違いもありますね。

 

丸形とY形の違い

オービトロン パワーモジュールではY形を使っていました。オートバイはターミナルのネジがフリーですので関係ありませんが、自動車の場合はボルトに対してナットがカシメられています。少し緩めることは可能ですが、ナットを外してしまうことは基本的にできません。このため、丸形の端子を入れようとすると、ネジを破壊しなくてはなりません。破壊してしまうとネジがバカになってしまいますので、新しいボルトとナットに交換しなくてはなりません。そこでY形を使えば、ネジを緩めるだけで端子を挟み込むことができます。しかしY形には問題があります。

 

Y形の問題点

Y形の問題点は、強度がないことです。何度も端子を付け替えすると、クニャクニャに曲がったり、潰れてしまったりします。このために端子そのものを付け替える必要が出てきます。丸形だと強度がありますので、曲がったり潰れたりすることはありません。でもネジを外さずに丸形端子を装着することはできません。その場合は先端をニッパでカットします。それではY形と同じではないかと思うかも知れませんが、その方が強度があります。Y形は、基本的に脱着は1回のみと考えた方が良いかも知れません。その1回でも傷めることがあります。

 

この問題をクリアするために

そこで作ったのがこのターミナルボルトです。これならばニッパで端子の先端をカットする必要もありません。ただしこの端子は、全てのバッテリーターミナルのネジと互換性があるわけではありません。中にはこれ以外の形状をしているものもありますし、サイズが異なるものもあります。できるところから始めてみます。