オービトロン マイクロリアクター スタンダードモデルとプレミアムモデルの違いは?

オービトロン マイクロリアクターのスタンダードモデルとプレミアムモデルの違いですが、少し前の記事でマグネットのサイズが違うと書きました。重複した内容になりますが、スタンダードモデルとプレミアムモデルの違いを書いていきます。

 

1.ケーブルの種類

スタンダードモデルは?

スタンダードモデルは極々一般的なOFCケーブルです。M1もG1も8AWGを使用しています。旧モデルのパワーモジュールではGやFのモデルで使用していましたが、マイクロリアクターではそのエネルギーを損失無く出力するため、標準採用しています。旧パワーモジュールでは、標準は12AWGのOFCケーブルでした。今となってみれば、かなり細いものです。

プレミアムモデルは?

プレミアムモデルではより高品質のOFCケーブルを使用しています。MーXでは8AWGですが、GーXでは6AWG、F-Xでは4AWGと、そのエネルギー量に応じてケーブルを太くしています。更にAg+というオプションがあり、MーXでは8AWGの銀コート線に純銀圧着端子に変更ができます。GーXとFーXは、4AWGの銀コート線に純銀圧着端子に変更が可能です。

 

2.コアの大きさと枚数

スタンダードモデルは?

旧パワーモジュールと同じで、M1は20㎜×30㎜、G1は30㎜×40㎜です。枚数に関しては公開していません。

プレミアムモデルは?

筐体内部を魔改造し、詰め込めるギリギリの大きさにしています。先日記事にしましたが、コア自体を薄く作る技術が確立していますので、以前とは比べものにならないほどのコア枚数です。MーXはM1の3倍以上、GーXはG1の2倍以上、FーXは比較するスタンダードモデルがありませんが、旧パワーモジュールF22GーSpecの2倍以上のコア数を誇ります。サイズが大きくなってコア枚数が増えています。旧パワーモジュールと価格を比べてみれば、そのコストパフォーマンスの高さは一目瞭然です。

 

3.マグネット

スタンダードモデルは?

既製品を使っています。コスト対策のためにコアサイズに合わせたサイズではありませんが、それでも大きくて磁力線が強いものを使っています。耐熱性も一般市販品よりも高くなっていますので、エンジンルーム内の熱にも耐えられます。

プレミアムモデルは?

ギリギリまで拡大されたコアサイズに合わせ、薄型で耐熱性があり磁力線が強いものを特注しています。

 

4.その他

使用している材料や作り方が異なります。プレミアムモデルはその名の通り、より高品質な材料や素材を惜しげも無く使用しています。その違いはケーブルやコアのサイズやマグネットと同じポリシーです。ここでお伝えできないのは大変残念です。

 

5.能力の違いは?

開発において、マイクロリアクターM1は旧パワーモジュールM10GーSpecの能力を大きく超える性能を目標に開発されました。そして、その目的は十分満足できるレベルに達成しました。当時、M10GーSpecは税込み132,000円でしたから、M1がとても魅力的な商品になったのは確かです。同じ筐体を採用するMーXは、M1の3倍以上の能力を持っています。緻密に組まれた高性能版のコアは製造が難しいために、注文を受けてから一つ一つ丁寧に手作業で組み上げていくという作業を行っています。また小さな筐体に収めるために、様々なアイデアで作られています。このために受注生産という形を取っています。