オービトロンのマテリアルで使用する触媒

これはオービトロンで使用している触媒の一部です。数十種類の素材を組み合わせて作りますが、使用する用途によって混合比や使用する素材が異なります。バインダーとの相性もあって、バインダーの種類で配合比や使用素材の変更をしています。この触媒はほとんどのものが一般では入手困難で、製造メーカーに特別に交渉して分けてもらったり、オーダーして作ってもらったりというものばかりです。海外から取り寄せるものも多いです。北米や、特殊なものは南米、中国、ロシア、アフリカなど、調達先は多岐にわたります。ここ最近の世界情勢で調達コストも航空運賃も上がってしまいました。更にこの素材は機械によって微細化しています。当社では小さな製造・組立工場がありますが、微細化施設は別にあります。こうやってビニールでカバーしておかないと、飛散したりで大変な事になることがあります。

この施設では鉱石を砕いた上で微細化したり、液体をナノ化したり、ナノ化した素材を超高圧で液体に分散化させたりという作業を行っています。分散化に関しては機械のメンテナンス中で在庫が欠品中のものや少なくなっているものもありますが、より能力を向上させるために魔改造を行っており、新商品に反映する予定です。

素材を微細化する作業で、ほとんどの素材はナノレベルの微粒子に変化します。これによって能力が高まり反応性が良くなります。また分散化に有利になります。分散化もそうです。少ない分量でより効果を上げるためには、分散化技術が欠かせません。