オービトロン用のマグネット

マグネットの重要性

オービトロンの特別仕様品に使用するマグネットは、その中身のサイズに合わせてオーダーしています。マイクロリアクターでいえばプレミアムモデル、それ以外に2.0になったパワーエミッター、HFMD、エアバルブキャップがそうです。エネルギーは磁力線に乗って車体に導かれるため、このマグネットの品質とサイズ、磁力線の強さは重要です。この磁力線は熱によって性能低下しますので、耐熱性ある特殊なネオジム磁石を使用しています。組み立て工程においては冷間で処理しています。エンジンルーム内で使用することが多いオービトロン製品ですが、その環境でも磁力線を保てるような特殊なマグネットになっています。通常、熱によって失われた磁力は回復することが無いからです。この磁力線の強さは、プレミアムモデルをスタッキングして保管できないほどで、勝手にひっついたり離れたりしてしまいます。設置する場合に、熱源に直接はバツ、磁力の影響を受ける場所にはバツと指定しているのは、このためです。

マイクロリアクター プレミアムモデルの場合

写真のマグネットはマイクロリアクター プレミアムモデルのものですが、コアのサイズに合わせてフルサイズで特注しています。これでもかと言うほどコアの枚数を重ねているので、マグネットは薄型でも強力な磁力を発するものになっています。その極性についても知見があり、数々の実験から最適な方法を選んでいます。また、使用するマグネットはこれ1枚ではありません。何をどう使うかは、公表できませんが。

パワーエミッターの場合

特に難しいのはパワーエミッターで、これは本体全面に磁力を持たせ、らせん状に巻くことで対象物のエネルギー方向を指定していきますので、フレキシブルなマグネットシートを使用しています。このフレキシブルなマグネットシートも特注品で、薄型で強力な磁力線を出す仕様です。マグネットシートは極性が特殊なので、パワーエミッターの本体に対してどの位置に置くかが重要です。残念ながらこのシートは写真でご覧いただくことができません。その薄さ、しなやかさ、強度は、初めて手にしたときに驚いたほどです。

マイクロリアクター スタンダードモデルは?

マイクロリアクターのスタンダードモデルにおいては、コストのためにフルサイズのものは使用していません。しかしながら特注品で、磁力線の強さや耐熱性に関してはプレミアムモデルと同様です。