マイクロリアクターの開発は次のステージへ

オービトロン製品では、バッテリーのマイナスターミナル接続するセンターデバイスとして、パワーモジュールがラインナップされています。1年ほど前よりその基本構造を見直し、より強大なパワーを取り出すマイクロリアクターの開発を行っています。パワーモジュールはコアを層状に重ねていますが、マイクロリアクターではその代わりにオービトロン ストーンを使用しています。パワーモジュールで性能を上げるには、このコアの層を増やす方法と層の面積を広げる方法があり、その両方を行ってきました。また使用する金属素材の変更を行ったり触媒を変更することで、性能の向上を図ってきました。しかしながら性能の向上には、サイズが大きくなったり重量が重くなったりという問題を抱えており、いずれは限界が来るものと考えています。マイクロリアクターの仕組みは、これを解決するための一つの方法だと考えています。

レースの実戦の場では何台かのレーシングマシーンに非公式で搭載して実験を繰り返しています。また市販車でのモニターテストも行っています。性能面では成果が出ています。レーシングマシーンでは、第一世代と異なり、現在は新しい金属素材と触媒を使った第二世代に移行しています。その結果を見ながら、この後は市販車のモニター車でもバージョンアップして行く予定です。

しかしながら解決しなくてはならない課題が山積みで、未だ製品化の目処が立っていません。この後はこの課題をクリアして行く作業も必要になってきます。